新社会人向け資産形成戦略⑤(終):実践編











実践編①:黒字額と相談しながら、毎月の投資額を決める。











実践編②:自分の投資家としてのタイプを把握し、守るべき投資方針を記録しておく。































実践編③:証券会社等に資料請求し、口座を開設する。







〇楽天証券での投信積立について
楽天証券で「楽天カードクレジット決済」で投信積立をすると、
決済額の100円につき楽天スーパーポイントが1ポイント付与される。
楽天カードを持っていて、楽天スーパーポイントを貯めて使っている人にとっては、
投資信託の積み立てに関して楽天証券が一歩も二歩もリードしていると言えるでしょう。
なお、SBI証券にも「投信マイレージ」というサービスがあって、
貯まった「SBIポイント」を現金や商品にかえることができる。
しかし付与率(付与の仕組みが決済額か保有額かという違いがあるので単純比較ができないが)の面では楽天証券には及ばない印象。









実践編④:投資信託の選びかた
投資信託にはいろいろな種類がありますが、
「株式を組み入れるかどうか」と「購入可能期間が決まっているかどうか」で大きく分かれます。
もっとも一般的なのは「株式を組み入れる(株式投資信託といいます。)」かつ
「購入期間の定めのない(いつでも購入可能。追加型といいます。)」投資信託です。
追加型でないと、そもそも毎月の積み立てができません。
なので、ここでは、追加型の株式投資信託を購入していくこととして話を進めます。
投資信託には、何に投資するか、どんな割合で投資するかによってさまざまなバリエーションがあります。
主な投資対象は「債権」「株式」「不動産」「コモディティ(先物)」などがありますが、ここでも最も一般的なのは「債権」と「株式」です。
債権は一般にローリスクローリターン。株式はミドルリスクミドルリターンのものから、ハイリスクハイリターンのものまでさまざまです。
さらに、投資対象が国内か海外かでも大きく分かれます。

理由は以下の通り。
大手のネット証券でもどれくらい扱っているのかわかりませんが、絶対に買ってはいけません。
販売手数料は、あなたのお財布から、販売会社のお財布に、ただ買ったというだけで確実に移ってしまうお金です。
これを積み立てのたびに支払うということはつまり、「穴の開いたバケツで水をくむ」ということに他なりません。
銀行の店舗の窓口にネギを背負っていくと、販売手数料のかかる投資信託をおすすめされてカモ鍋にしてもらえる可能性があります。
投資信託を選ぶときは、ネット証券で、必ず「ノーロード(販売手数料不要)」のものを選びましょう。
「相対的に」と書いたのは、競争の激化により毎年のように信託報酬の引き下げ合戦が行われているからです。
何パーセントであれば低いと言い切れない状況です。(しかしそろそろ引き下げ限界説も・・・)
信託報酬とは、投資信託の運営会社(販売ではない)が、ファンドの運営の報酬として受け取るものです。
投資家にとっては、「低ければ低いほどありがたい」ものですが、
投資信託としてちゃんと運用されることが前提なので、もう十分低くなっている信託報酬については、
限界を超えた競争で運営が立ち行かなくなるくらいなら、そろそろ引き下げ合戦が落ち着いてもいいかなという向きもあります。
これも現役世代にとって百害あって一利なし、論外です。毎月分配型とは、毎月運用で出た利益(や元本の一部(!))を分配金として配る投資信託です。
いいように思えるかもしれませんが、以下の理由から全くおすすめできません。
複利の力とは、以前お話しした通り「利子を元金に組み入れて、またそれに利子がつく」を繰り返してどんどん資産増のペースが加速するというもの。
「雪だるまを大きくする」ことに例えると、「雪の玉が大きくなるほど、転がしたときに付く雪の量が増える」ことが複利の力といえます。
毎月分配型とは、「雪だるまについた雪を剥がして、また転がす」のに似ています。これでは資産増のペースは上がりません。
毎月分配型では、分配金が出るたびに、それが運用益によるものであれば、税金がかかります。
実質的に分配金が出ないファンドは「税金の繰り延べ効果」(いつか記事にします!)があるのに対し、毎月分配金にはそれがなくて、資産形成上、非効率です。
利益がでなかった毎月分配金ファンドの多くは、元本を取り崩して分配します。
雪だるまの例で言えば、「転がしても雪の玉が大きくならなかったから、削って雪を取り出した」といったところです。それじゃ意味ないですね。








このシリーズの総まとめ
②収支を把握して、家計について考えて、先取り貯金を始める
③毎月の黒字で生活防衛資金を確保しつつ、金融リテラシーを高める
④卵はひとつのかごに盛るな、積立投資があるよ、複利の力を生かそう