新社会人に保険は必要?|「何となく入る」は禁物!

小ネタ集

新社会人に保険は必要でしょうか?

あれこれ考える時間も余裕もない新社会人に速攻アドバイスします。

結論:新社会人に保険は必要ない

いきなりですが、新社会人に保険は必要ありません。

より正確には、ほとんどの新社会人に生命保険・医療保険(がん保険含む)・貯蓄型保険などは必要ありません。

ただし、全ての種類の保険が必要ないわけではなく、賃貸住宅に住む人は火災保険(損害保険の一種)の加入が賃貸契約上必要な場合がほとんどですし、自動車を持つ人は自賠責保険への加入は義務です。

理由:扶養家族がいないから(+高額療養費制度があるから)

新社会人に保険が必要ない最大の理由は、「(たいていは)扶養家族がいないから」です。(高額療養費制度については後述)

 

保険とはこういうもの

保険とは、「加入者みんなでお金を出し合って、『万が一のとき』に遭遇した加入者にお金を渡す仕組み」です。

どんな「万が一」に備えるかで様々な種類があります。

代表的な保険は以下の3つ。

生命保険

「死亡」または「高度障害状態になる」という万が一に備える保険です。

医療保険

「病気やケガで入院・手術をする」という万が一に備える保険です。

  ※医療保険も、広い意味では生命保険の一部ですが、一般的に区別されます。

損害保険

「自動車事故・住宅火災・他人にケガをさせた等」に備える保険です。

注意:保険は経済的負担に備えるもの

保険は万が一のときの経済的負担に備えるものです。

当然ですが、保険に入ったからといって、病気やケガになりにくくなるわけでも、事故を防げるわけでもありません。

保険の加入が必要かを考えるときは、どの程度の確率で「万が一」が起こり、起こった場合にどの程度の経済的負担が発生し、保険以外の方法でそれをまかなうことができないのかどうかを考えることが大切です。

保険の必要な人

生命保険が必要な人は、

あなたの収入がないと生活できない人(扶養家族)がいる人 です。

医療保険が必要な人は、基本的にはいません。

あえて言うなら、通院にかかる交通費や入院に伴う雑費(差額ベッド代など)を貯金ではなく保険で払いたいユニークな人 です。

国民健康保険には高額療養費制度があり、標準報酬月額が26万円以下の新社会人の場合、1か月で支払う医療費の自己負担額は最大57,600円です。(保険適用の医療に限る)

強制加入で健康保険料を払っているのですから、わざわざ民間の医療保険に入る必要はありません。

保険の不要な人

生命保険が不要な人は、扶養家族がいない人です。

新社会人は、9割以上の人が独身でしょうから、まず必要ありません。

親や祖父母を扶養する場合も、多くの場合、あなたよりも親や祖父母のほうが先に亡くなるので、まず必要ありません。

親に代わって幼い弟や妹を扶養するという事情がある場合は、彼らが働き始めるまでの間だけ、加入を検討してもよいと思います。

医療保険が不要な人は、前述のとおりほぼ全員です。

「みんな入っている」ってほんと?なぜ?きっかけは?

「保険にみんな入っている」は嘘です。

生命保険の加入率は20歳代で55~60%程度(出典:生命保険文化センター「生活保障に関する調査」)、独身20代男性に限れば48%(出典:ニッセイ基礎研究所「平成21年度生命保険マーケット調査」)です。

「半分くらいの人が保険に入っている」が正解です。それでもありえないほど多いと思います。

半分の人が保険に入る理由

私の周辺の少ないサンプルによれば、加入理由の8割は「なんとなく心配だから」です。少なくとも「リスクの大きさ・社会保障の手厚さ・自身の貯蓄」などをちゃんと検討したうえで必要と判断して入っている20代の人(扶養家族なし)に会ったことはありません。

半分の人が保険に入るきっかけ

保険に入るきっかけはそれぞれですが、パターンがあります。

①新社会人になってすぐ、保険のお姉さんにつかまって、「心配ですよね」「みなさん備えてます」で何となく入る

②結婚や子供の誕生をきっかけに、保険に入る

このうち、②については、よく検討したうえで必要と判断するのなら、入ってもいいと思います。

しかし、①だけはとにかく回避すべきです。保険のお姉さんは、①を狙っています。

①で入った人は、②のタイミングでより高額の保険商品に加入してくれるので、いいお客さんです。

日本人は世界一の生命保険好き

世界に目を向けてみましょう。

本の生命保険の収入保険料の総額は年間約38兆円で、アメリカ(約59兆円)に次ぐ2位ですが、(出典:MS&ADホールディングスのHP)

GDPに占める割合でみると、日本7% アメリカ3%と断トツの1位です。日本は世界一の生命保険大国です。

社会保障が日本よりはるかに手薄な民間保険大国アメリカですら、日本にははるかに及びません。

心配性な国民性、「社会人になったら保険加入は当たり前」という同調圧力、保険会社と企業の結びつきの強さ、など諸説ありますが、

日本は「中福祉、低負担」の社会保障と極めて高い民間保険加入率がなぜか同居している、世界にも類を見ないユニークな国です。

厳しい言い方をすれば、それだけ経済的合理性を考えない人が多いということでしょう。

それでも不安な人は都道府県民共済がおすすめ

でもやっぱり「万が一」が不安なので備えたい!

という人には都道府県民共済がおすすめです。

非営利の協同組合なので、保険料(掛金)が超安く、保障はほどほど。つまりコスパ最強です。

残念ながら死亡保障のみというコースはないようですが、掛金は月1,000円の場合、病気死亡時200万円が受け取れます。

(民間保険・県民共済に限らず、独身・扶養家族なしの場合、死亡時の保険金の受取人を誰にしているのか、疑問です。)

まとめ

新社会人に保険は必要?新社会人に保険は必要ない(扶養家族がいる人を除く)

医療保険は特に必要ない

どうしても心配なら都道府県民共済を活用しよう

小ネタ集新社会人, 保険

Posted by fab