平成29年度厚生労働白書を読む①ーはじめにー

国の政策等

新シリーズです。厚生労働白書の内容を解説していきます。

※平成29年度厚生労働白書についての解説です。平成30年度厚生労働白書もすでに公開されています。(厚労省HPはこちら

このブログは人生100年時代を生き抜く方法を読者と一緒に考えるブログですので、財務省・金融庁だけでなく、社会保障を所管する厚生労働省の政策についても、ぜひとも勉強しておきたいところです。

 

これを読めば、あなたも厚生労働白書マスターだ!!

 

ということで、今回は第1回目。白書の構成にしたがって進めますので、今回扱うのは「はじめに」です。

ただの冒頭あいさつだと思うなかれ。

書籍や論文でもそうですが、この「はじめに」は重要です。

白書の目的・内容・構成のほか、「現代社会が抱える諸課題のうち、何に注目して書かれた白書なのか」が端的に表現されており、白書から何かを得ようとする人にとって、必読パートなのです。

「はじめに」の冒頭、問題提起

冒頭に何を持ってくるかは、ブロガーだけの悩みではありません。

厚労省の人も(たぶん)悩みに悩んだあと、このように書き始めました。

年金や医療、福祉などの「社会保障」は、今や私たちの生活になくてはならない存在である。けがや病気、失業、高齢など、人生で起こりうる様々なリスクに対して、生活の安定と安心をもたらしてくれる最も重要な仕組みであり、国民生活の豊かさの基礎をなすものである。

全く持ってその通りの内容ですし、社会保障を所管する省としてのプライドも感じられる冒頭です。(統計不正についても後日触れちゃうけど)

まず冒頭で社会保障の重要性について端的に述べたあと、続く言葉がこちらです。

しかし、少子高齢化が急速に進む中、社会保障の持続可能性には危険信号がともり、問題の先送りはもはや許されない局面にある。担い手となる現役世代が減少する我が国において、社会保障に期待することはもうできないのだろうか。

急にぶっこんできました。

「社会保障に期待することはもうできないのだろうか」ですよ。

警鐘鳴りまくり、現役世代前半の私たちアラサーはどきどきして読み進めます。

少子高齢化と人口減少によって社会保障が待ったなしの厳しい状況に置かれていることが書かれたこの部分は、いわば問題提起の部分ですね。

そして、このあとに続く部分では、「今回は第1部で社会保障と経済成長を一体で考えてみたよー!そのほうが少子高齢化を乗り越えるのにいいと思って」という趣旨のことが、ちゃんとした言葉で書かれています。(引用多すぎるのを避けて割愛してます)

 

「はじめに」の後半、第1部の構成について

「はじめに」の後半では、2部構成(第1部「社会保障と経済成長」第2部「現下の政策課題への対応」)の白書のうち、第1部の内容と構成が次のように示されています。

第1章「我が国経済社会の中の社会保障」では、社会保障の位置づけと機能についてと、社会保障を取り巻く環境の変化について説明。(この部分は「はじめに」の冒頭の内容を掘り下げるものです。)そしてその上で、「社会保障と経済成長の関係」について、経済学の議論を中心に整理する。

第2章「国民生活と社会保障」では、国民生活の現状について、「家計」の面から把握するため、家計所得や賃金、資産について、長期的な動向を分析する。(このブログの大好物ですね!!)

第3章「成長という視点から見た社会保障」では、①年金・医療・介護の社会保険制度における所得再分配等 ②就労拡大や就労所得向上のための支援 ③健康・医療・介護分野における技術進歩の促進 に焦点をあて、今後の社会保障のあり方について、成長という視点から方向性を提示する。

どうですか?ちょっとわくわくしませんか。

そうです。厚生労働白書には私たちの生活(とこのブログ)に直結するような内容がもりだくさんなんです!

このシリーズでは、各章の内容をわかりやすく解説していきますので、一緒に勉強していきましょう♪

勉強といっても、私がまとめますので、さらっと読んでもらえばうれしいです。笑

 

まとめ

「はじめに」には、社会保障の重要性と、厳しい現状が示唆されている

第1部では、①我が国経済社会における社会保障の位置づけや取り巻く環境、②国民生活の現状(家計から)、③成長という視点から見るこれからの社会保障 について書かれている。

順次更新しますので、シリーズ通して全部読んでください!