夫婦投資家のすすめ
こんにちは、fabです。
当ブログを訪問いただき、ありがとうございます!
突然ですが、あなたのパートナーは投資に関心をお持ちですか?
興味津々だ、もう投資をしている、むしろ先に投資を始めていた という方もおられるでしょうし、全く関心がない、投資嫌いだ、投資なんかおやめなさいと言ってくる、テレビでいい加減なことをしゃべる、本まで出版してる という方もいるかも?しれません。


いっそ本を出して稼ぐくらいであれば投資嫌いであってもいいのですが、個人投資家にとってパートナーが協力的であるに越したことはないですよね。
資産形成期には、なるべく節約して投資資金にしたいですし、家にいる時間の一部は投資の勉強に使いたいという人もいるでしょう。そんなとき、パートナーの理解は欠かせません。
今日は、私が投資に全く関心のなかった妻にあの手この手で働きかけ、数年かけて「夫婦投資家」になるまでのお話です。

「どうにかして家族の協力を引き出したい!」「簡単に協力が得られるならやってみてもいいかな」という方、ぜひご覧ください。
妻(当時彼女)への「投資始めました」宣言
私が投資を始めた当時は、妻とはまだ交際中で、結婚の話は出ていませんでしたが、「数年後には結婚するだろうな」とお互い思っていた頃でした。
同棲していたわけではないので、当然家計は別々の状態でした。
妻(当時彼女)への「投資始めました」宣言は、証券口座の開設も終わり、どきどきしながら初めての株を1単元購入し、そのあと少したって含み益が数千円できた頃でした。
ほぼ同時に投資信託の積み立ても開始したので、まさに「とりあえずいろいろ始めてみました」という段階です。

この時点では、家計が別々なこともあって、「結婚したときのために今から協力的な態度を引き出しておこう」なんてことは一切考えておらず、
また「将来のことをしっかり考えてる男なんだぜ」とアピールする気持ちも一切ありませんでした。単に「新しい趣味を見つけたよ」くらいの感覚です。
ただ、お金を扱う趣味なだけに、「投資だなんて危ない!やめたほうがいいよ」などと反対されることを警戒して、なるべくソフトに伝えるように気を付けました。
ちなみに私の「投資始めました宣言」のセリフはこんな感じです! ヘンテコですが、ある意味リアルなので、これからの人は参考にしてみてください。
「そういえば最近、経済とか金融の勉強しようと思って、本とかブログとか見てるんだけど、株とかで自分で資産運用してる人はやっぱり経済の動きがよくわかるみたいで。今は少額でも投資できるみたいだし、試しにやってみようと思って、証券口座つくってみたよ。ほら、これが証券会社のアプリ。」
「でね、貯金しても利息なんか全然ないから、財形貯蓄みたいなつもりで投資信託の積み立ても始めてみたよ。ちょっとずつ貯めていこうと思って。」
どうでしょう。文字に起こすと早口でまくしたててる感が出てしまいますが、実際は
「経済とか金融とか勉強しよかなーって。」「へぇ、真面目やなぁ。」「そやろ。でな、ブログとか見てんねん。電車で。暇やから。」「あースマホ見てる人多いなー最近。」「そうそう、俺もその一人やねん。でな、サラリーマンとか主婦とか学生とか、ブログしてる人多いみたいやねんけど、株してる人とかは結構経済のことよく知ってんねん。FRBって知ってる?」「わからん。」「アメリカの日銀みたいなもんなんやけど、そのトップのバーナンキって人が会見しただけで、世界中の株とか為替とか動いたりするねんて。」「へぇ。」「そういうのをな、普通の専業主婦の人が知ってんのよ。株やってるから。」「あー自分のお金に関係するから?」「そうそう。だから俺も勉強しときたいし、ちょっとだけやってみようかなと思って、さっそく証券口座つくってみてん。」「早っ。」「思い立ったらすぐ実行やで。ほら、これがSBI証券っていう証券会社のアプリで、これが俺が買ったパナソニックの株。今3000円のプラスやねん。」「すごいやん。」「まぁ儲けようと思ってるわけじゃないから、勉強のツールとしてちょこちょこ買ったり売ったりしてみるわ。」「はまりすぎんようにね。あ、そういえばさー(以下略)」
みたいな会話が展開されました。「ちょっとだけ」とか「とりあえず」とか「儲けようとは思ってない」みたいな予防線が功を奏したのか、幸い「危ないって!」とは言われず、無事に宣言できました。


その後は結婚するまで、ときどき「今けっこういい感じ」と、いい感じのときだけ報告するパターンで「投資続けてます」ということだけ伝えていました。


「結婚後も、投資は続けていきます」宣言
さて、晴れて結婚に至りまして、結婚に伴う一連の出費(指輪・披露宴・引越し・新婚旅行)のうち、2人が結婚資金として貯めた預金と両家のサポートが大半を占めましたが、
一部は投資資金の取り崩しが必要でした。その際、(実際は含み益は30万円かそこらでしたが、)「投資やってたから多少楽できたわー」と、アピールは欠かしませんでした。

収入はほぼ同程度なので、負担もほぼ同程度。通信費はそれぞれで払い、預金等もそれぞれで考えてやっています。
結婚直後に家計の分担を決めたとき、理由はとてもシンプルでした。「家賃、水道光熱費は夫名義で契約しているし、金額もちょうどいいから。」
なので私の場合、お金の面では夫婦それぞれがとても自由で、私が自分の収入の範囲で、結婚前から継続していた投資を継続するのは難しくありませんでした。
そんなわけで、私の「結婚後も、投資は続けていきます」宣言はこんな感じです。
「投資は継続することが大事やから、これからも続けていくよ。また海外旅行も行けるようにしたいし。」

株主優待からiDeCoまで、妻の投資への関心の高まり
その後も私だけが株や投資信託で資産運用をする状態が2年ほど続きました。もっとも、家計管理と節約の上では、我が家の共同経営者たる妻の協力があっての資産形成でしたが。
その間、私もときどきは投資信託の口数・残高が少しずつ積み上がっているところや、個別株式のチャートなんかを見せたりはしていましたが、特に乗ってくるでもなく、さりとて嫌な顔もせず、いい距離感で静観していてくれました。
ひょっとすると、このあたりの距離感がちょうどいいかもしれませんね!
ところが、投資家の皆さんであれば共感いただけるかもしれませんが、妻の方で預金だけが積み上がっていくのを見た私は「ちょっともったいないなぁ」と思い始めるようになりました。
また、iDeCoやつみたてNISAなど、「1人あたりいくらまで」という優遇制度については、妻が始めれば2倍の非課税枠が得られるのと同じですから、ますます勧めたくなります。
そして「もし妻自身が興味を持つなら、堅めの運用を勧めてみようかな」と思うようになった私は、少しずつ投資の魅力を伝えようと決意したのです。
やったことは以下の通り。
- 株主優待の商品券、食事券、クオカード、食品などをプレゼント
- 配当金を再投資し、複利の力を生かしていくとどうなるか(いまの100円は将来の何円になるか)を熱弁
- iDeCoやつみたてNISAの制度説明
特に一つ目が効果てきめんでした。普段利用するようなお店で利用できるというのは、株主として得をしているという実感がわきますよね。
二つ目と三つ目は、時間をかけて少しずつするのがポイントです。あまりに急に言うと、「なんかややこしい」と思われる恐れがあります。
そんなわけで少しずつ関心を高めていった妻は、「私もやってみようかな」と言い始めました。
ついに夫婦投資家の誕生
そうなればしめたもの、あとは投資を始めるにあたってハードルとなるものを取り除いていくだけです。
口座開設手続き系のものは全部私がやりました。
こうして妻は私と同じくSBI証券に証券口座を開設し、いわゆるディフェンシブ銘柄を中心に少額で投資を始めています。
もちろんその前に、iDeCoでインデックスファンドを積み立てることも忘れていません。
いまの夫婦投資家の目標は、退職後にiDeCoで積み立てた2人の年金の一部を使って、世界一周旅行をすることです。
夫婦どちらか1人だけが投資に取り組むのも、すばらしいことだと思います。また、アセットアロケーションの観点からも、「夫(又は妻)が株式を中心とした運用を行い、パートナーはもっぱら預金を増やしていく」という役割分担をしてもいいと思います。
ただ、その場合でも、先ほどの一人当たりいくらといった非課税枠の活用を考えると、できればパートナーにも投資に前向きになってもらい、口座等を開設して、非課税枠を最大限に利用しながら、世帯全体でのリスク管理などを考えるのが理想だと思います。
あなたも是非、一度パートナーに投資の魅力を伝えてみてください。ただし、何事も無理強いしてはいけません。地道な資産形成のためには、家族の将来を一緒に考えていくというプロセスが何より大事ですから。