結婚と資産形成
結婚にメリットを求める時代が来ています。
「結婚するもしないも個人の自由」
この考えが一般的になったのは、意外に最近のことです。
昭和の前半は、お見合い婚が当たり前でした。
昭和の後半から平成の前半にかけては、恋愛結婚が一般的になりました。
そして平成の後半から令和へと、結婚はしてもしなくてもいいものになっています。
人間は「してもしなくてもいいもの」をするときには理由を求める生き物のようで、結婚のメリット という話題をときどき目にするようになりました。
その昔、結婚が 「当たり前にするもの」「しなければならないもの」であった時代には、結婚のメリットなど話題にならなかったでしょうね。
さて、そんな令和新時代を迎えた今、このブログのテーマである資産形成と結婚との関係(資産形成における結婚のメリット・デメリット)がどのようなものであるかを考えたいと思います。
ちなみに私個人的には結婚はするもしないも個人の自由だと思いますが、メリットデメリットを比較検討してするようなものではないと思います。
結婚は打算じゃなく 愛 でするもんでしょ!
…はい、それでも今回は あえて 結婚のメリットデメリット資産形成版、いってみましょう。
資産形成における結婚のメリット・デメリット
メリット①:生活費が抑えられる
メリットのひとつは、付き合っているカップルがそれぞれ一人暮らしをしている場合に比べ、生活費が抑えられることでしょう。
私の場合、結婚前と結婚後の家賃・光熱費・食費の変化は概ね次のとおりでした。(マネーフォワードで振り返ることができます)
結婚前:家賃7万円、光熱費0.8万円、食費5万円
結婚後:家賃10万円、光熱費1万円、食費8万円(2人分)
2人で一緒に暮らしても、当然ですが生活費は2倍になりませんので、結婚すれば一人当たり生活費はぐっと下がることがわかります。
メリット②:資産形成の目的ができ、モチベーションがあがる
「何のために資産形成をするか」を考えることは、資産形成に取り組む上でとても大事なことです。
結婚によって、「家族を幸せにするため」という大きな資産形成の目的ができます。
目的がしっかりしていると、モチベーションがあがり、節約や資産運用の勉強に真剣に取り組めるようになるでしょう。
デメリット①:初期費用がかかる
人にもよりますが、結婚に関係する初期費用はこんな感じ。フルコースです。
①婚約指輪 20~50万円
②結婚指輪 30万円(2人分)
③結婚式・披露宴 150~400万円
④新婚旅行 30万円~80万円
⑤引っ越し 10~30万円
⑥家具家電 30万円~100万円
なかなかの金額ですね。でも、これを見て「結婚やーめた」と思うのは早い!
結婚なんて婚姻届を役所に出して一緒に住めばいいだけです。
パートナーの理解が得られるなら、このうちのいくつかは結婚後、資産形成がある程度進んでからにしましょう。
デメリット②:家計のコントロールが難しくなる
一人暮らしの場合も、実家暮らしの場合も、自分ひとりだと家計のコントロールは簡単です。
自分だけの稼ぎを、自分だけが使う。実にシンプルです。「お金がなければもやしを食べればいいじゃない」的な生活もできます。
しかし、結婚するとそうはいきません。
共働き夫婦であれば、お金の管理をどうするか。お小遣い制をとるのか、金額はどうか。
お互いの消費・浪費に干渉するのかしないのか。
結婚すると、家計のコントロールは少し難しくなります。
ただ、個人的には、それも結婚の面白いところだと思います。
資産形成できるふたり になるために
さて、メリットデメリットを確認したところで、
「メリットを最大化し、デメリットを最小化する方法」をお教えしましょう。
最も効果的な方法は、「パートナーと協力すること」です。
結婚するときに、あなたはパートナーと協力してその後の人生を歩む決意をしたはずです。
資産形成においても、協力が大切です。
資産形成は一朝一夕にできるものではありません。うまくいく時期もあれば、いかない時期もあります。
そんなときにも、2人が思い描く将来に向かってコツコツと貯金や積立投資を続けられるかが、結婚後の資産形成のカギです。
ここでは、「協力」に留意しながら、資産形成できるふたりになるステップを見ていきましょう。
ステップ①:思い描く将来を共有する
まずは、共通の目標を持つことです。
家を買う・子どもの教育費・海外旅行といった使途でも構いませんし、「どちらかがセミリタイアする」でも構いません。
とにかく同じ将来を、具体的に思い描きましょう。
ステップ②:ふたりで「無理なく資産形成できる仕組み」を作る
これは一人で資産形成するときと基本的に同じです。
資産形成がうまくいくコツは、「仕組みを作る」こと。
私は、先取り貯金・先取り積立投資をおすすめしています。 振り込まれた給料から、天引きで積立投資をしましょう。
iDeCoやつみたてNISAといった優遇制度を活用することも検討しましょう。
実際は、2人のうちどちらかがこれらの仕組みづくりについて勉強し、提案することになると思いますが、「ふたりが納得して仕組みを作る」ことに重点を置きましょう。
2人のどちらが考えるか。もちろん、この記事を読んでいる(人がいれば)あなたですよ!!
ステップ③:進捗状況をふたりで確認する
積立投資など、資産形成がはじまったら、ときどきは進捗状況を確認しましょう。
目標に向かっていまどのあたりにいるかがわかれば、モチベーションにもつながりますし、
仕組みを見直したりすることもできます。大切なのは、資産形成の途中も、どちらか一方任せにしないことです。
まとめ
結婚のメリット:生活費が抑えられる・資産形成の目標ができる
結婚のデメリット:初期費用がかかる・家計のコントロール
資産形成できるふたりになるために・・・
思い描く将来を共有する ⇒無理なく資産形成できる仕組みを作る ⇒進捗状況をふたりで確認する