暴落時に仕込むべき株|バーゲンセールこそ選別を!
株式市場が暴落したとき、あなたはどう思いますか?
「しまった!そんな気がしてたのに逃げ遅れた!」
「さよなら含み益・・・」
「じっと我慢のガチホールド!」
「いつもと変わらず積立継続」
いろんな人がいると思います。また同じ人でも、そのときのポートフォリオの状況とか、買付余力によっても感じ方は違うでしょう。
どんな状況でも、まずこれが基本という対処法については、前回の記事に書きました。
基本は「落ちるナイフは掴むな」です。
しかし、そうは言っても、現物取引を主とする投資家にとっては、「買わないと始まらない」のも事実です。
では、いつ、どんな株を買えばいいのでしょうか?
今回は暴落時に仕込むべき株について、考察します!
(※投資はあくまで自己責任でお願いします。ひとつの参考として、考え方の整理に役立てば幸いです。)
暴落時に仕込むべき株
その①:暴落の震源地から遠い銘柄
市場の暴落とまで言える事態の場合、ほとんどの銘柄がマイナスの影響を受けるため、暴落の要因となった出来事とはあまり関係のない銘柄も安くなります。(そうでなければそもそも市場の暴落とは言えないですが)
しかし、暴落当初はパニックに陥っていた投資家たちも、やがては冷静さを取り戻してきます。
そのときに「よく考えたらこの企業の業績にはあんまり影響ないんじゃない?」という見方が広がったり、「むしろプラスの影響すらあるんじゃない?」といった期待や思惑から、他よりも早く・大きく株価を回復させる銘柄があります。
私は、そういった暴落の震源地から遠い銘柄については、相対的に暴落の影響から早く脱すると考え、大きな暴落があったときはその要因となった出来事との関連性を考慮して銘柄を見るようにしています。
「震源地から遠いなら、下げ幅も小さくてうまみが少ないのでは?」と思う方もいると思いますが、大きな値幅を狙うあまり、暴落要因に近い銘柄に手を出すと、同じ要因からくる第二・第三の下落で痛手を負うリスクも大きくなります。
個人的見解ですが、欲張らず、震源地から遠い銘柄の安値を拾うほうが、結果的に立ち直りも早く、手堅いように思います。
その②:暴落による買い残の増加が多すぎない銘柄
これも通常時からの基本ですが、暴落時は信用倍率の悪化が起こりやすいので、注意が必要です。
あなたが「よく下げてるし、買いたいなぁ」と思う銘柄は、他の投資家にとっても買いたい銘柄です。
殺到するのが現物買いばかりならいいですが、時には、突然の暴落によって現金余力を確保できないまま「買いたい病」を悪化させた一部の投資家が、下落率の高い銘柄を中心に信用買いを行うケースがあります。
こうして買い残が増えると、それ自体が新規の買いを遠ざける要因にもなりますし、そこからさらに二番底ということになれば、追証投げ売りが投げ売りを呼び、三番底へ…という最悪のシナリオにもつながりかねません。
賢明な投資家であれば、「バーゲンセールだ!」と飛びつくのではなく、「暴落のあとの動き」も考慮に入れて、買い残が多すぎる銘柄は避けるべきだと思います。
もっとも、買い残が少なければ少ないほどよいというわけでもありませんので、業績悪化が続く企業の株に飛びつくことのないようにしたいですね。
その③:暴落がなくても買いたかった銘柄
なんだかんだ、これが一番かもしれません。
「全品30%OFFタイムセールでーす(裏声)」という呼び込みに誘われて入った店で、フルプライスなら買わないような服をついつい買った経験、ありますよね?
セールでしか買いたくないような服は、買っても着ません。(断言)
服と株はもちろん違いますが、
暴落がないと買わないような銘柄は、私の経験上、買ってもいいことありません。
ほぼ初見なのに暴落してるから割安に見えて買う⇒上がらない⇒二番底⇒銘柄分析も十分でなく、値動きのクセもしらないので、自信を持ってホールドできず、ストレス⇒耐えきれず損切り
このパターンは何度も経験しています。
反省を生かして、堅実な投資を実践中です。
暴落時こそ、暴落がなくても買いたかった銘柄にできるだけしぼって、じっくり買い時を見定めたいですね。
もちろん、落ちるナイフは掴まないように、頭と尻尾はくれてやるつもりで、余力を十分に残して取り組みましょう。
まとめ
今回のまとめです。
お読みいただきありがとうございました!
またのご来訪をお待ちしております。
この記事のまとめ暴落時に仕込むべき株は、
・暴落の震源地から遠い銘柄
・暴落による買い残の増加が多すぎない銘柄
・暴落がなくても買いたかった銘柄
暴落時こそ、慌てず冷静に、じっくり仕込む。
頭と尻尾はくれてやる。
余力を十分に。