資産運用と資産形成について

2020年3月19日小ネタ集

今回は小ネタです。

投資に興味を持った人がまずよく目にするであろう2つの言葉、すなわち「資産運用」「資産形成」にはどういった違いがあるのか、またこのブログではどのように使い分けるか についてです。

ちなみに先日来、話題になっている金融庁の報告書の名前は、「高齢社会における資産形成・管理」で、ここでも「資産形成」という言葉が使われていますね。

さて資産運用と資産形成、よく似た言葉ですが、何が違うんでしょうか。

 

2つの言葉の意味

まず、それぞれの言葉をgoogleで検索してみたところ、

「資産運用」は 約7,800万件、「資産形成」は 約2,080万件ヒットしました。

検索エンジンでのヒット数でみる限り、「資産運用」の方がより一般的に用いられる言葉のようです。

そして、それぞれの辞書的な意味をgoo辞書で調べてみると、

資産運用:自分の資産を増やす目的で、貯蓄したり、投資したりすること。また、銀行や投資信託会社などの機関投資家が集めた資金を債券や不動産などに投資すること。( デジタル大辞泉(小学館))

資産形成:一致する情報は見つかりませんでした

な、なんと「資産形成」という言葉は辞書に載っていないようです。

仕方がないので、辞書だけではなく、先ほど触れた金融庁の報告書にもお出ましいただいて、その中での2つの言葉の用いられ方から意味を読み解いてみましょう。

報告書25ページからは、この報告書のテーマである長寿化への備えとして、人生のステージに応じた「考えられる対応」が記載されています。

以下、一部を引用します。(括弧内は私が補いました。)

「(現役期に求められる対応として、)生活資金やいざというときに備えた資金については元本の保証されている預貯金等により確保しつつ、将来に向けて少額からでも長期・積立・分散投資による資産形成を行う。」

「(リタイヤ期前後の対応として、)長い人生を見据えた、中長期的な資産運用の継続(長期・積立・分散投資等)とその後の計画的な取崩しを実行する。」

この二文から、次のことがわかります。

「資産運用」と「資産形成」は、いずれも「投資等により資産を増やす」という共通の意味を持っている。

資産運用が 「すでにある自分の資産を増やす」という意味で用いられる言葉であるのに対して、資産形成は「少額から自分の資産を形作っていく」 という意味で用いられる言葉である。

 

 

このブログにおける用い方

さて、そういった共通点と相違点を持つ「資産運用」と「資産形成」という2つの言葉ですが、このブログでは、

「いまある資産を守り・育てる」ことを表現したいときは「資産運用」という言葉を用いて、

「ゼロから資産を作る」ことを表現したいときは「資産形成」という言葉を用いるつもりです。

また、どちらの言葉を用いても差し支えない、特に区別する必要のない場合には、資産形成という言葉を好んで用いたいと思います。

なぜならこのブログは、「預貯金ゼロの新社会人から資産を形作っていく過程(現在6年目)」にある作者が、読者と一緒に資産を形作っていく過程を楽しみつつ、読者の資産形成を応援することを主目的としたブログだからです。

 

 

資産形成の比喩表現

ところで、みなさんは資産形成の比喩として「雪だるま(を作る)」が用いられるのを見たことがあるでしょうか。

世界一有名な投資家、ウォーレン・バフェットの唯一の公認伝記であるベストセラーのタイトルが「スノーボール」すなわち雪だるまですが、

その例を出すまでもなく、多くの投資家は資産形成を雪だるまに例えることを実に好みます。(私も好きです)

そうです。資産形成のプロセスは雪だるまを作る過程に似ているのです。

雪だるまを作るときは、どのように作りますか? ほとんど積雪のない地域に生まれ育った私がほぼ想像で説明しましょう。

まず、雪をかき集めて、ぎゅっと固めて、小さな雪の玉を作ります。

それをいくつか集めて、転がせるくらいの大きさになったら、ふかふかの新雪の上をごろんごろんと転がしていきます。

そうすれば、雪の玉に雪がどんどんくっついて、すこしずつ大きくなります。

雪の玉が大きくなるにつれて、1回転がしたときにつく雪の量がどんどん増えていきます。(これが「複利の力」です。)

雪の玉が十分大きくなったら、同じように作ったもう一つの玉を上に乗せて、目鼻を付けたら完成です!

 

では、資産形成のプロセスはどうでしょうか。

まず、なけなしのお金をかき集めて、小さな投資資金を作ります。

あわせて、働いて得た収入から、少しずつ積み立てるなどして、株や投資信託を購入していきます。(今は1,000円から買える時代です)

投資した資金が利子や配当を生んで、少しずつ増え始めます。

資金が大きくなるにつれて、もらえる利子や配当がどんどん増えていきます。(そうです複利です)

資金が十分大きくなったら、それはもう「資産」と呼ぶにふさわしくなっているでしょう。(「資産」には「価値を生むもの」という意味もあります)

どうですか?資産形成と雪だるま、似ているでしょう?

そんなわけで、資産形成は雪だるまに例えられ、私たちひよっこの投資家は「雪だるまの芯を作るぞ!」という意気込みで頑張っているのです。

あなたもぜひ、資産という名の雪だるまを、今日から作り始めませんか。

 

まとめ

・資産運用は「いまある資産を守り・育てる」

・資産形成は「ゼロから資産を形作る」

・資産形成は雪だるまに例えられる

・雪だるまの芯を作ろう