人生100年時代の戦略<iDeCo編>
前の記事で紹介しましたとおり、
人生100年時代を生き抜くために私がしていることの基本の基、いろはのい、一丁目一番地、エースで四番、まずはこれだけはしたい!!頼む!これだけはやらせてくれ!
それがiDeCoです(迫真
ちなみに、この記事の画像は公式キャラクターの「イデコちゃん」です。
iDeCoとは
iDeCoとは、個人型確定拠出年金(individual Defined Contribution plan)の愛称です。
それじゃわからない!という人のために、公式サイトからやさしいフレーズを拝借しますと、
「自分で入る、自分で選ぶ、もうひとつの年金」だそうです。
ではこれに沿って私なりに解説させていただきます。
と、その前に、まずiDeCoのメリット・デメリットをざっくりお伝えします。
これが一番知りたいことですよね。
iDeCoのメリット・デメリット
iDeCoのメリットは
・掛け金が全額所得控除
・運用益も非課税
・受け取り時も公的年金等控除or退職所得控除
つまり税の優遇措置を3つも受けられることです。
こんな制度、他にはありません。めっちゃお得です。
このお得の詳細については、長くなるので別記事で。
一方、iDeCoのデメリットとしてよく挙げられるのは、
・60歳までは受け取れない
ということですが、個人的にはこれはデメリットではないと思います。
そもそも年金なので、老後に備えて積み立ててるわけですから、財形貯蓄と一緒で、途中で引き出せないことこそ重要です。
その他にも、
・加入するのがちょっとめんどくさい
ということがデメリットでしょうか。
しかし、やってみると大したことありませんし、1回の手続きで何十年先の安心が確保できるのなら、やる価値はあるでしょう。
自分で入る
ここからは、先ほどの 「自分で入る、自分で選ぶ、もうひとつの年金」 に沿って、解説します。
まずは「自分で入る」
公的年金とは異なり、iDeCoへの加入は個人の自由です。
誰に勧められても、嫌なら嫌と言いましょう。
でもね、iDeCoについて知れば知るほど、嫌じゃなくなるかもです。
自分で選ぶ<拠出>
iDeCoは加入も自由ですが、拠出も運用も給付も、自分で選べます。
それってどういうことなんでしょうか。
まず拠出について。
拠出というのは、ここでは「お金を出して積み立てる」ぐらいの意味です。
iDeCoでは拠出する金額を、上限の範囲内で自由に設定できます。
上限額は、大きくはあなたが公的年金の「第○号被保険者」のどれにあてはまるかによって決まります。
・自営業者など(第1号被保険者):月額6.8万円
・専業主婦など(第3号被保険者):月額2.3万円
・サラリーマン等(第2号被保険者):月額1.2~2.3万円
・公務員等共済加入者(第2号被保険者):月額1.2万円
サラリーマンの場合、勤めている会社によって企業型確定拠出年金の制度があったり、確定給付年金があったりするので、上限額はいろいろです。
要するに、「ほかの制度で優遇を受けている人は上限額少なめ」ということですね。
自分の上限額の確認方法としては、簡単で確実なのは、勤務先の総務の人に聞くことですね。
自分で選ぶ<運用>
iDeCoでは、運用の方法も自分で選べます。
公的年金の場合は、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が国内債券35%・国内株式25%・外国債券15%・外国株式25%の割合で運用しています。
iDeCoの場合は、自分だけの年金ですので、自分で選んだ運用商品(定期預金、保険商品、投資信託)で掛け金を運用することができます。
どのくらいのリスクを許容するのかによって、運用商品を決めましょう。
また、iDeCoでは手続きをしてもらう金融機関(「運営管理機関」)も選べます。
運営管理機関は、運用商品を選んで加入者に提示したり情報提供するなどの運営関連業務のほか、
個人情報(氏名・住所・管理資産額)の記録と年金連合会への通知などの記録関連業務を行います。
銀行や証券会社であればどこでも運営管理機関になっていますので、手数料や運用商品のラインナップで選びましょう。
運営管理機関や運用商品の選び方などは、別記事で紹介します。
自分で選ぶ<給付>
公的年金の場合、2か月に1回、2か月分の年金が支払われます。
受け取り方は、これだけです。
受給開始年齢になった途端、「一括で!!」ということはできません。
その代わり、生きている限りずっと支給されます。
一方でiDeCoの場合、拠出した金額+運用で得た利益(又は損失)を一括、分割(年金受け取り)、又はその併用で受け取れます。
10年以上加入していた人は60歳から受け取れますので、
公的年金の支給開始までの支えとして活用できますね。
公的年金の支給開始が後ろ倒しされたことで、iDeCoもそうなるのではと思った人もいるかもしれませんが、
公的年金が「現役世代(自分)の納付した額を、運用しつつその時代の高齢者(他人)に支給する」というものなのに対し、
iDeCoは「自分の積み立てた額を、自分で受け取る」ものなので、支給開始は60歳のままです。遅らせるメリットが国にも全くありません。
もうひとつの年金
ここまで見てきたように、iDeCoは「もうひとつの年金」です。
公的年金と同じように、収入のある現役時代にお金を出して、
収入のなくなる老後に受け取るというものです。
公的年金は全ての人が強制的に加入する分、手堅く運用するしかありませんし、
超高齢化・人口減少社会では、
少ない現役世代からの掛け金を多くの高齢者に支給しなければなりませんから、
構造的に、掛け金を減らし支給額を充実させるのは困難です。
そこで政府は、「税金をサービスするから、公的年金で足りない部分は自分で用意してね」という制度を用意しているのです。
iDeCoは老後の自分への仕送り
自分で用意する自分だけの年金とはつまりどういうことでしょうか。
私は、「老後の自分への仕送り」だと理解しています。
現在アラサーの私が月1.2万円を拠出し、30年積み立てて運用する
60歳の私が、90歳まで月1.2万円+α(運用益分)を受け取る
これって、時を超えた仕送りですよね。
たぶん80歳の私も
「iDeCoやっててよかった~。アラサーのワシ偉いわぁ~。」
って言ってると思います。どういたしまして。
さて、未来のあなたは、どうでしょうか。
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まとめ
・iDeCoは3つの税の優遇が受けられてお得
・自分で入る、自分で選ぶ、もうひとつの年金
・iDeCoは、老後の自分への仕送り