続・金融リテラシーの高め方|家計管理編
続編にして詳細解説編です!
前回の記事はこちら↓
前回の記事で、金融リテラシーのある人とは、
①自分の家計を適切に管理できる
②自分の人生の各段階における必要資金について把握している
③自分が行う商取引(契約など)の意味を理解し、適切に行える
そんな人だとお伝えしました。
今回から3回で、①~③を具体的に解説します!
まず第1回は①自分の家計を適切に管理できる について!
つまりどうゆうこと?どうすればいいの?について解説するんやで!(謎
家計の適切な管理とは
家計とは
家計とは、「一家の生計(生活を維持するためのお金の動き)」のことです。
独身であれば、あなたの手取り収入と支出。家族がいれば、家族全体の手取り収入と支出を合わせて家計と呼ぶのが一般的です。
適切な管理とは
管理には、「よい状態に保つように気を配ること」という意味があります。
そこに「適切な」という言葉が付くと、より一層強調されますね。
家計の適切な管理とは
上記を合わせると、家計の適切な管理とは、「家計をよい状態に保つように気を配ること」と言えます。
家計にとってよい状態とは、もちろん「黒字経営」ですから、
金融リテラシーのはじめの第一歩は、「家計の黒字を保つように気を配ること」になりますね。
どうすれば家計を適切に管理できるか
家計の黒字を保つように気を配る、といっても、具体的にどうすればいいのでしょうか。
方法はひとつではありませんが、ここでは初心者向けに簡単で効果的な家計管理の方法をご紹介します。
収入と支出を書き出してみる
まずは自分の今の立ち位置を確認しましょう。
「家計についてわかっていない部分を自覚する作業」とも言えます。
収入は、手取り収入で考えましょう。給与明細を確認するか、ほとんどの方は給料は銀行振込でしょうから、通帳に記帳するなどして、「月に平均いくらの収入があるか」を把握します。
支出は、総支出で考えましょう。例外は認めず、とにかく「月にいくらのお金が出ていったか」だけを確認します。
大抵の方は、支出を正確には把握できていません。レシートを受け取らなかったり、自動販売機のようにレシートで振り返れない支出もあるからです。
クレジットカードや電子マネーなどの明細で確認できる以外の現金での支出については、月のはじめに財布にあった現金を記録しておいて、月末に財布にある現金を数えましょう。もちろん、途中で銀行口座から下した金額も勘定に入れることを忘れてはいけません。
この作業を行えば、独身男性なら、たとえばこんな感じに家計を書き出せるでしょう。
収入 | 支出 |
給与:手取り20万円 | 家賃:7万円 |
食費:4万円 (外食2万円 自炊2万円) | |
交際費:3万円(飲み会0.5万円×4回 デート0.5万円×2回) | |
通信費:1万円(スマホ0.7万円 ネット0.3万円) | |
日用品費:1万円(うちメンズ化粧品0.5万円) | |
交通費:1万円 | |
被服費・散髪代:1万円 | |
水道光熱費:0.5万円 | |
保険料:0.5万円 | |
使途不明金:0.5万円 |
家計の改善策を考え、実行する
家計を大まかに把握したら、次は改善策を考え、実行することです。
先ほどの表を例にとって、独身男性の家計改善策を一緒に考えてみましょう。
収入増については、今回は割愛します。多くのサラリーマンにとっては、支出減のほうが収入増よりずっと簡単ですよね。
家賃
家賃は最大の固定費ですから、安いに越したことはありません。
独身の場合、自分だけが我慢すれば済むので、ここを思い切ってぐっと下げることを検討しましょう。
個人的には、築古のリノベーション物件がおすすめです。ある程度駅に近くても、築30年程度の物件であれば、中身はほぼ同じなのに、新築物件に比べ1~2万円程度安くなります。
ただし、1万円だけ家賃の安い物件に引っ越すために、通勤時間が15分延び、引っ越し代3万円、礼金20万円などかかっていては本末転倒ですから、トータルでどちらがお得か、お金以外も含めよく考えましょう。
交際費
会社の飲み会は、少なければ少ないほどよいですが、社風によっては参加強制などもあるでしょうから、とりあえず「1回パスできれば5千円浮いてラッキー」と常に頭に置いておきましょう。
個人的には、自腹での「飲みにケーション」が不可欠な仕事なんて時代遅れだと思っています。
また、飲み過ぎは将来の医療費負担を増大させるので、お金面でもおすすめできません。安居酒屋でちょっぴりたしなむ、でいきましょう。
デートは、気前よくお金を使うことが愛の証ではありません。とはいえ、好きな異性に何か買ってあげたいと思う気持ちは、仕事や家計改善のモチベーションにもなりますので、浪費にならない程度に誠実な愛を届けましょう。
ちなみに、恋愛とお金、結婚とお金について言えば、この人だ!と思う人がいたら、早めに結婚するのが人生の資金計画も立てやすいので、おすすめです。子供が独り立ちしたあと、退職まで少し期間があれば、老後の備えもしやすいです。
通信費
格安SIMにしてください。
私は大手キャリアからマイネオにしましたが、使用感は同じで、利用料金は月7,000円から月1,700円になりました。もちろん番号そのままですし、利用データ上限も同じです。
正直言って、めんどくさいという理由で2年くらい脱大手キャリアをためらっていた自分が情けないです。
が、しかし、ためらう人が多くいるのも事実ですし、実際私は妻の脱大手キャリアの説得に失敗しました。ここが共稼ぎの弱いところで、妻の口座から出るお金に口出ししきれない部分があるんですよね。リベンジに成功したら、記事にします。笑
【更新】成功したので、記事にしました!!
日用品費
メンズ化粧品・化粧雑貨は、やたら高いので、可能な限り女性用に置き換えましょう。
結婚してから、妻の化粧水やらを使うようになって、「(多くの男性がそうであるように)私は化粧品のコスパについて無知であることを化粧品メーカーに利用されていたんだ」と感じました。
需要が少ない・競争が少ない・女性との体質の違い など、様々な理由があるんでしょうが、メンズ化粧品のコスパは、女性のそれと比べ、ひどく悪いです。
独身男性も、「彼女に頼まれてさぁ」という顔で、女性ものの化粧品を購入しましょう。段違いのコスパと商品バリエーションの多さに感動しますよ。
被服費・散髪代
男性の場合、平日と休日で服装が全く違うことが多いですよね。
平日スーツを着る人は、私服はぐっと節約しましょう。インドア派の男性が土日のどちらかは家にいるとしたら、月4日しか私服着ないんですよ。季節は移ろいますから、あなたが買うその服を快適に着られるのは、1年で8日くらいです。1日いくらですか。
散髪代は、1,500円から2,000円くらいの1,000円カット+αくらいで十分です。少なくとも私は。おしゃれヘアーの方は、ほかで頑張りましょう。
保険料
若く健康な独身男性の場合で、親が経済的に自立してご健在の場合は、保険は基本的に不要です。医療保険もです。高額療養費制度の対象外となるような医療や差額ベッドなど、通常は利用する必要がありません。
どうしても不安だという場合は、都道府県民共済など、安価な掛け捨ての医療保険に加入しましょう。それ以上は、結婚し、子どもがうまれたときに考えましょう。
前にも記事にしましたが、保険のお姉さんは、独身男性(特に新社会人)の警戒すべき相手です。↓
使途不明金
使途を明らかにしましょう。
どうしても出てしまうものですが、「自販機で飲み物は買わない」「緊急時以外、コンビニには寄らない」「スマホゲームに課金はしない」など、家計改善に役立つマイルールを作って実行すれば、徐々に減っていきます。
家計簿アプリを利用する
私はマネーフォワードというアプリを利用しています。簡単に家計と資産を管理でき、過去のデータを蓄積していける機能(一部有料)があるので、重宝しています。
他にもたくさんの家計簿アプリ・資産管理アプリがありますので、自分に合ったものを活用し、家計を適切に管理することをおすすめします。
究極奥義:先取貯金
このブログで何度もお伝えしている通り、家計改善の究極奥義(というより最適解すぎてむしろ基本ともいえる方法)は、先取貯金です。
財形貯蓄制度を利用するもよし、別口座に移すもよし、つみたてNISAなどで口座振替で資産形成用の場所に移すもよし。
とにかく、「強制的に『手取り1万円少なかった場合の生活』をすれば月1万円貯金できる」というシンプルな話。
要するに、「手取り1万円少ないつもり」で生活するのです。
それに加えて、「昇給もなかったつもり」で生活するのもおすすめです。
「来年昇給したとしても、今年と同じ生活をすれば、昇給分(手取り)はまるまる貯金できる」ということ。
あなたも、この究極奥義の使い手になりませんか??
まとめ
この記事のまとめです。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。またのご来訪を心よりお待ちしております。
この記事のまとめ金融リテラシーの高め方 その①家計の適切な管理とは、
「家計の黒字を保つように気を配る」こと
家計の適切な管理のためには、
収入と支出を書き出してみて、費目ごとに改善策を考え実行する
家賃:築古リノベーション物件に住む
交際費:会社の飲み会はできればパスする 結婚するなら早めが吉
通信費:格安SIMにする 今すぐする
日用品費:メンズ化粧品からの一部卒業
被服費:私服着る頻度の低い人は、無駄に買わない
散髪代:1,500円カットで満足できるか試し、できたら継続
保険料:基本的に、保険は必要最低限でよい
家計簿アプリを利用する
究極奥義、先取貯金の使い手になるべし!!
続きはこちら↓