資産運用の目的・目標資産額は自分で決めよう

2020年5月4日小ネタ集

あなたの資産運用の目的は何ですか?

お金持ちになるため?それとも仕事をリタイアするため?

では、その目的を達成するための目標資産額はいくら?

3,000万円?それとも1億円?

今回は、資産運用の目的・目標資産額は自分で決めようというお話です。資産運用に限らず、人生のほかの目標を設定するにあたっても重要になる考え方なので、ぜひご一読ください。

資産運用の目的を自分で決めよう

資産運用の目的は自分で決めましょう。

そう言われると、すでに目的意識をもって資産運用をしている人は、「誰かが私の資産運用の目的を決めるわけがない。私の目的は自分で決めたもの。」と思うかもしれません。

はたしてそうでしょうか。

何となく、誰もがお金持ちになりたがっている(ように見える)から、私もお金持ちになりたい。そう思ってはいませんか。

当然ながら、資産運用をする人に共通する目的は「今よりもお金持ちになるため」です。しかし一歩踏み込んで、何のために今よりお金持ちになるのかと問われると、多くの人は答えに詰まります。

何のためにお金持ちになるのか。

お金はそれ自体を食べたり飾ったりして楽しむものではありません。お金は何かと交換して(購入して)初めて価値を発揮するものです。

だから、お金持ちになるとは、より高価な(あるいは多くの)物やサービスを購入できるようになることを意味します。また、資産運用によって得られる配当等の額は元金の大きさに比例するので、お金持ちになるとは、より多くの配当収入を得る元手を手にすることでもあります。

もしもあなたが、高価な物やサービスや配当収入に関心が全くなければ、お金持ちになる必要はないかもしれません。

大切なのは、自分が今以上に幸せになるために今以上のお金が必要かどうかをよく考えることです。

お金はないよりあるほうがいいですが、何の苦労もなしに手に入るものでもありません。お金のために費やす労力が、お金を手に入れたときに増える幸せよりも大きいなら、お金を追い求めるのは止めましょう。

資産運用の目的を自分で決めるとは、自分の理想の将来像をしっかりと描き、そのための手段として資産運用が適しているかを再確認するということにほかなりません。

また、最近よく目にする概念に、FIRE( Financial Independence, Retire Early)というものがあります。経済的独立と早期退職を目指す考え方です。生きるために働くという状態から抜け出すために、貯蓄と資産運用に励んで早期退職しようというものです。

労働から抜け出すために一時的にお金持ちになる必要があるとはいえ、こちらはお金持ちになりたいというよりは、労働に縛られない自由を手にしたいという考えですので、豊かさを目指す旧来の資産運用像とは少し異なるかもしれません。

ちなみに私自身は、お金持ちになりたいというわけでも、真剣に早期退職したいわけでもありません(突発的に仕事をやめたくなる瞬間はありますが)。

私の資産運用の目的は2段階で構成されています。

その1:自分と家族がいかなる経済状況下でも健康で文化的な生活を生涯にわたって維持するための十分な資産を形成すること。

その2:自分と家族が経済的な理由で人生の選択肢を制限されないようにすること。

その1は、世界恐慌が来ようが勤め先が倒産しようが当面は食いっぱぐれないようにすることです。どんなピンチでも、何年か生活はできる程度の蓄えは維持しておきたいですよね。生活防衛資金を少し拡大したような考えです。

その2は、簡単に言えば、家を買いたければ買い、大学に行きたければ行き、結婚式を挙げたければ挙げる。贅沢をする気はさらさらないので日常の小さな我慢はともかくとして、人生の一大イベントに臨んだときに「お金がないからあきらめよう」とは言いたくないのです。

目標資産額を自分で決めよう

さて目的は決まりました。その目的を達するために必要な金額を決めましょう。

3,000万円でアッパーマス層になるとか、億り人になるとか、目安として目指すのは楽しいですが、実際は目的に沿った金額でないと目標としての意味をなしません。

仮に資産運用の目的が「いい家に住むため」だとすると、「いくらで買える(いくらで住める)家に住むのか」を決めます。

10年後に5,000万円の家に住みたいなら、頭金がいくらにローンが何年でいくら…。子供が大きくなるまでの20年間家賃15万円の家に住みたいなら家賃総額3,600万円のほかに管理費がいくら駐車場がいくら…。

目的から理想の将来像を具体的に想定すればするほど、目標資産額はしっかりと定まってきます。

先ほどの私の目的の場合はどうでしょうか。

その1:自分と家族が(→今は妻と2人ですが、いずれ4人家族になれば嬉しい)、いかなる経済状況下でも(会社が倒産したりリストラにあったりして一時的に失業しても)、健康で文化的な生活(今現在の生活水準2人で月20万~25万円、4人なら40万?)を生涯(私と妻が100歳まで生き、子供が25歳ごろまでに独り立ちするまで)にわたって維持するための十分な資産

⇒月40~50万円×12か月×25年+月25万円×12か月×45年+失業等の備え1,000万円≒30,000万円あれば、家を買ってもその1はクリアできる。

その2:経済的な理由で選択肢を制限されない(子ども2人が中学高校大学全て私立なら、中高は年50万円×6年×2人、大学が年100万円×4年×2人で学費計1,400万円。月4万円の塾に5年行けば2人で500万円などなど。留学に行きたい?ええい行ってきなさい100万円どーん)

⇒その1に加えて2,000万円は必要そう。

その1・その2を合わせると約32,000万円。これは私と妻の40年間の給与手取りの総額見込みとほぼ釣り合いますので(私が500万円×40年。妻が400万円×30年。)、結局わたしは上記の人生設計の確実性を増すために資産運用しているということになります。

なお、実際は昇給カーブや物価変動、病気等の不測の事態も考慮したもっと細かいシミュレーションもして(遊んで)いますが、それはまたいずれ。

何であれ、ゴールは自分で決めよう

ここまで資産運用の目的や目標資産額を自分で決める大切さについて説いてきましたが、自分で決めることの大切さは何も資産運用に限ったことではありません。

人生の指針は全て、自分で決めましょう。

いい学校・いい会社・いい暮らしとは何か

例えば親兄弟に「いい学校を出て、いい会社に入り、いい給料をもらって、いい暮らしをするべし」と言われたとしても、

絶対的、普遍的にいい学校・いい会社・いい暮らしは存在しないので、さほど気にする必要はありません。(周囲の期待に応えることが無上の喜びだという人は別ですが)

例えばいい学校。一般に入試難易度が高い学校は、学習・学問をするのにいい環境である傾向はありますが、家との距離、進路選択、部活動その他の様々な要素の全てがいいとは限りませんし、入試対策に割くべき時間は長くなりがちです。高学歴が重荷になるケースもあります。

いい会社にしても、給料が高い・仕事が楽・やりがいがある・社名にステータス・通勤が楽などなど、他人にとって大事なことが自分にとってどうでもよかったり、その逆だったり様々です。もしも内情も含めて満場一致でいい会社があったとしたら、就活生全員が入社を希望して、結果ほぼ入れないので、就活生にとってはいい会社ではありません(禅問答)

いい暮らしも同じ。妄想ですが理想の暮らしぶりがわかるあの名曲からいい暮らしを考えます。

「もしも私が家を建てたなら、小さな家を建てたでしょう」

⇒どうせなら大きな家がいい。でも掃除は小さな家が楽ですね。

「大きな窓と小さなドアーと部屋には古い暖炉があるのよ」

⇒大きな窓は明るくていい反面、光熱費やプライバシーが気になります。ドアは普通の大きさがいい。暖炉は素敵ですが、薪は不便すぎる。

「真っ赤なバラと白いパンジー 子犬のよこには」

⇒猫派のみなさんは子猫と読み替えましょう。

「あなた あなた あなたが居て欲しい」

結局のところ、住まいよりも誰と住むかですよね。

何がいいかは、自分に聞け

あなたの人生の目的はなんですか。

私の人生の一番の目的は、私自身が幸せでいることです。

たぶん突き詰めれば誰もがそうでしょう。

ただ私の幸せは、妻が幸せでいることによって倍増するので、自分だけが幸せでいようとするより、妻を幸せにしようとしたほうが効果的です。

みなさんも、自分自身を幸せにするために最も効果的で効率的な行動をとるようにしましょう。たまたまそれが資産運用であればやればいいし、そうでなければ他のことに時間を使いましょう。

何がいいかは、自分自身に聞いてください。

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Posted by fab